競馬に興味をもったきっかけとして、ある衝撃的に強い馬を見たことがきっかけになった方もいるのではないでしょうか?
そんな中でも、「歴代最強では?」と言われる馬が何頭もいます。
競馬の歴史を彩る名馬たちは、それぞれにドラマと偉業があります。
歴代最強と言われるような馬を知ることで、競馬の魅力が一層深まります。
さらに、その馬の子どもを応援するなど、競馬レースを観る際の楽しみも増えるでしょう。
この記事では、日本競馬の歴代最強馬について解説します。
競馬ファン必見のトップ10の名馬たちを紹介。
さらに、牝馬、ダート馬、スプリンター、マイラー、障害馬、世界最強馬など、ジャンル別の最強馬も取り上げます。
また、武豊、福永祐一、川田将雅、ルメールといった名ジョッキーたちが選ぶ歴代最強馬も紹介していきます。
競馬の歴史や名馬たちの活躍を知れば、競馬の知識が深くなり、レースを見るのがもっと楽しみになることでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
日本競馬の歴代最強馬ランキング
日本の競馬は、100年以上の歴史のある公営ギャンブルです。
この100年以上の間に、様々な馬が登場し、世間を賑わせてきました。
そして、その中でも「歴代最強」と言われる馬が何頭も登場しています。
ここで紹介する「日本競馬の歴代最強馬ランキング」は、通算の成績、最高峰のレースであるG1勝利の回数、通算の賞金、勝率・連対率等を参考にして、作成しました。
もちろん、人によっては、
「◯◯が最強だ!」
「□□が入っていないなんてありえない!」
といった声もあるかと存じますが、あくまでも当メディアが”独自”に作成したものですので、ご容赦いただければと思います。
1位 イクイノックス
見事1位に輝いたのは、2022年世代のイクイノックスです。
父キタサンブラックの初年度産駒で、10戦8勝2着2回、G1勝利は6勝(ドバイSC含む)と、ほぼパーフェクトな成績でした。
うち2着2回も、東京スポーツ杯からのぶっつけだった皐月賞と、大外枠に泣いた日本ダービーの2回のみ。
1位に関しては、当然次に紹介するディープインパクトと迷った次第ですが、”海外レースでの圧勝”と”逃げ追込両方でのG1を勝利”を重視した結果、わずかにイクイノックスの方が上と判断しました。
3歳時に有馬記念を圧勝しているように、コースは不問。
ドバイSCを逃げて勝っているように、海外競馬も番手も関係なし。
4歳時の天皇賞秋、ジャパンカップのように、先行して大楽勝する様は、まさに世界最強馬が見せる競馬そのものでした。
唯一惜しかったところは、2023年の凱旋門賞不出走。
2023年の凱旋門賞は良馬場で行われ、宝塚記念で負かしたスルーセブンシーズが4着に来ていることから、イクイノックスが出走していれば圧勝していたのではないでしょうか?
4歳で引退し種牡馬となりましたが、種牡馬ディープ時代から群雄割拠時代を経て、種牡馬イクイノックス世代が来るかもしれませんね。
2位 ディープインパクト
2位は、2005年世代のディープインパクトです。
父サンデーサイレンスが亡くなった後の産駒で、亡くなった後にサンデーサイレンス最高傑作といえるこの馬がデビューしました。
14戦12勝2着1回、G1勝利は7勝と、国内ではルメールが乗るハーツクライの先行策に敗れた有馬記念以外は、無敵を誇る存在でした。
数多くの名馬に乗った武豊騎手ですら、ディープインパクトがG1に挑戦する前から
「ディープは飛んでいる。史上最強馬」
と語るほど期待された存在で、その期待通り楽勝で3冠を達成。
さらに、菊花賞の単勝オッズは1.0で、オッズ1.0でのG1勝利は、このレース以降ありません。
しかし、凱旋門賞の3着→失格で多少のケチがついたことと、戦法が追込一辺倒だったため、当メディアでは2位とさせていただきました。
ただ、早めにまくって後続を突き放した2006年天皇賞春における勝ち方は史上最強と言ってもよく、ディープインパクトは「最強のステイヤー」だったのかもしれません。
3位 オルフェーヴル
3位は、2011年世代のオルフェーヴルです。
父はステイゴールドで、母父がメジロマックイーンで、次世代のゴールドシップも同じ配合だったことから、この配合が”黄金配合”、または”気性難最強配合”と呼ばれることとなりました。
21戦12勝と、かなり負けも多い印象ですが、G1勝利は6勝。
3歳時には史上6頭目となる三冠を達成し、同年に有馬記念を制覇。
当時から「歴代最強になるのでは?」と言われていました
しかし、4歳になり、阪神大賞典の逸走からの2着(ある意味最強過ぎる競馬)、天皇賞・春の惨敗と、世間を「あれ?」と思わせる競馬が続きました。
しかし、宝塚記念の圧勝と、2012年凱旋門賞のハナ差2着と、やはり強いというレースを見せました。
そして、一番印象的だったのはラストランの有馬記念。
池江泰寿調教師が、
「8割位のデキ」
と泣きを見せるも、終わってみれば8馬身差の圧勝。
ムラはあるが、ちゃんと走れば史上最強という評判にふさわしい走りを見せました。
4位 アーモンドアイ
4位は、2018年牝馬世代のアーモンドアイです。
父は短距離馬のロードカナロアでしたが、東京2400mのレースでは無敗と、”例外”ぶりを見せつけました
15戦11勝で、G1勝利はJRA史上最多の9勝。
ただ、うち4勝が牝馬限定G1だったため、歴代最強ランキングでは4位となっています。
3歳時は、楽勝で牝馬三冠に輝き、秋華賞から挑んだジャパンカップでは、2分20秒6という、芝2400mの世界レコードで勝利。
また、4歳時に挑んだドバイDFも圧勝、天皇賞・秋も圧勝と、ルメール騎手とともに史上最強への道を歩みました。
ただ、4歳時に強行で挑んだ有馬記念は、適性外だったのか9着と惨敗。
しかし、5歳時はG1を4戦して、マイルG1を6勝したグランアレグリアに負けた安田記念以外は勝利。
特に、2020年ジャパンカップにおける、三冠馬コントレイルと三冠牝馬デアリングタクトとの世紀の一戦でも圧勝を見せ、「東京2400m最強馬」であることを証明しました。
5位 キタサンブラック
5位は、2015年世代のキタサンブラックです。
演歌の大御所・北島三郎氏の持ち馬ということで、一躍アイドルホースとなりました。
父はディープインパクトの兄であるブラックタイドで、母父は短距離馬しか出さないことで有名なサクラバクシンオー。
全く良血ではなく、価格も350万円と、全く期待されていませんでした。
しかし、20戦12勝で、G1勝利は7勝。
獲得賞金は18億7,684万円で、350万円の馬がここまでの賞金を稼いだことは異例のことでした。
キタサンブラックといえば、卓越した持久力を生かした逃げ。
特に、武豊騎手が乗った天皇賞・春の連覇は、母父サクラバクシンオーとは思えない豊富なスタミナを見せました。
一方、5歳時の天皇賞・秋では、超不良馬場で、出遅れからの勝利を見せ、まさに当時の最強馬という走りを見せました。
血統面を考えれば異質な成績を見せたことから、まさに”例外馬”と言っても良い存在でしょう。
6位 シンボリルドルフ
6位は、1984年世代のシンボリルドルフです。
当時、圧倒的強さで、史上初となる無敗の三冠馬となりました。
通算成績は16戦13勝で、G1は7勝。
現在ほどG1の数が多くなかった頃、このG1で7勝を挙げるというのは、テイエムオペラオーが現れるまではシンボリルドルフ1頭のみでした。
競馬界では、あまりの強さから「皇帝」と呼ばれ、主戦の岡部幸雄騎手は、
「騎手人生を変えてくれた馬」
と評しています。
7位 テイエムオペラオー
6位は、1999年世代のテイエムオペラオーです。
父はオペラハウスと良血とは言えない血統だったため、取引価格は1000万円と格安でした。
通算成績は26戦14勝で、G1は7勝。
獲得賞金は18億円を超え、まさに「帝王」にふさわしい走りをしていました。
クラシックは皐月賞のみの勝利でしたが、古馬となった2000年には、天皇賞春から有馬記念まで、中長距離古馬G1を皆勤かつ全勝するという偉業を達成。
使い分け+ゆとりローテが主流の現代競馬では、二度とこのような馬は現れないかもしれません。
また、武豊騎手や岡部幸雄騎手といった大物ジョッキーでなく、当時4年目だった和田竜二騎手がずっと乗っていたことも、「当時の和田を乗せてG1を勝ち続けた馬」として、さらに名声を高めています。
派手な勝ち方はありませんでしたが、様々な背景を考えれば、もっと評価されても良い馬だといえます。
8位 ウオッカ
8位は、2007年牝馬世代のウオッカです。
桜花賞は、これまた最強牝馬論争に良く挙がるダイワスカーレットに敗れたものの、日本ダービーで64年ぶりの牝馬による優勝を果たし、一躍スターホースとなりました。
通算成績は26戦10勝で、G1は7勝。
ダービー勝利後はG1で連対すらできず苦しんだ時期があったものの、主戦場を東京の1600m〜2000mに移してから真価を発揮し、ダイワスカーレットと共に”牝馬の時代”の扉を開いた馬でもありました。
特に2009年のヴィクトリアマイルと安田記念は圧巻の走りで、東京マイルだけならばアーモンドアイやグランアレグリアをも凌ぐ、歴代最強とも言われています。
9位 ジェンティルドンナ
9位は、2012年牝馬世代のジェンティルドンナです。
父ディープインパクトという良血で、牝馬三冠を獲った後、3歳牝馬にもかかわらず、あのオルフェーヴルを破ってのジャパンカップ制覇を果たします。
通算成績は26戦10勝で、G1は7勝(ドバイSC含む)。
古馬となっても、ジャパンカップ、ドバイSC、有馬記念と、G1を7勝しているにもかかわらず、圧倒的な勝ち方はオークスだけと、最強馬論争に上がって来づらい馬でもあります。
ただ、獲得賞金は13億で、引退時の有馬記念でもG1を勝利し、東京引きこもり馬というわけではないことから、9位にランクインとなりました。
10位 ナリタブライアン
10位は、1994年世代のナリタブライアンです。
白いシャドーロールが印象的で、朝日杯3歳Sを制覇から、4歳時(当時の年齢)の有馬記念までG1を5連勝しました。
通算成績は21戦12勝で、G1は5勝。
特にクラシックではすべてが大圧勝と、クラシックのときの走りだけならば歴代最強と言われてもおかしくない走りを見せました。
しかし、阪神大賞典を1.1秒差の圧勝後、怪我のためクラシックの時にできた走りができなくなり、古馬になってからG1勝利はありませんでした。
しかし、6歳時の阪神大賞典におけるマヤノトップガンとのマッチレース、1200mの高松宮杯出走と、衰えてからも何かと話題となる馬でもありました。
競馬でジャンル別歴代最強の馬
ここまでは、日本競馬の中心の距離となっている中距離〜長距離における歴代最強ランキングを紹介してきました。
ここでは、競馬のジャンル別の歴代最強馬を紹介します。
牝馬、ダート馬、スプリンター、マイラー、障害馬、そして世界の最強馬を取り上げ、それぞれの特徴と成績を解説します。
牝馬の歴代最強:アーモンドアイ or クリフジ
普通に考えれば、G1を史上最多の9勝を誇るアーモンドアイですが、最近は強い牝馬が続出しており、”最強牝馬”というカテゴリで、歴代最強を絞ることは困難となっています。
特に、アーモンドアイはマイラー気質が強く、中距離気質の強いジェンティルドンナや安定感のあるブエナビスタやダイワスカーレット、さらにはダービーを勝ったウオッカ、新興勢力のリバティアイランドなど、最強牝馬のカテゴリは、タレントが非常に豊富です。
その中でも、戦前の牝馬、クリフジという馬も存在します。
通算成績は11戦11勝でパーフェクト。
しかも、グレード制導入前ですが、ダービー、オークス、菊花賞を勝利しています。
しかも、ダービーは6馬身差、オークスは10馬身差と、傑出度だけなら歴代最強の可能性があります。
皐月賞は局部不安のため未出走でしたが、もし出走していれば、史上初の無敗の三冠馬となっていたかもしれません。
ダート馬の歴代最強:ウシュバテソーロ
2001年のジャパンカップダートにおけるレースぶりから、長年ダート歴代最強はクロフネと言われてきました。
しかし、2024年の現役馬かつ、歴代最強のダート馬が、ウシュバテソーロです。
ウシュバテソーロは、父がオルフェーヴルだったため、5歳まで芝を走っていましたが、3勝クラス止まりでした。
しかし、ダート転向により、才能が開花。
東京大賞典と川崎記念といった地方交流G1を勝利し、なんと世界最高のダートレースであるドバイワールドカップまで勝利してしまったのです。
当初はフロックかと思われましたが、2024年のサウジC、ドバイワールドカップでも2着となり、世界トップクラスの実力を示しました。
また、ウシュバテソーロは、調教では全く走らずパドックもダメダメなことで有名です。
それでも結果を出す姿には、父オルフェーヴルを重ねるファンも多くいます。
以上のことから、ダート歴代最強馬は、クロフネではなくウシュバテソーロであるといえるでしょう。
スプリンターの歴代最強:ロードカナロア
ロードカナロアは、父キングカメハメハで、19戦13勝、G1は6勝。
しかも、G1のうち2勝は、世界最高峰スプリントレースである香港スプリントの連覇です。
香港スプリントは、スプリントがそこまで強くない日本競馬にとって、鬼門のレースでした。
しかし、ロードカナロアは、1度目を勝ち、2度目はさらなる圧勝を見せました。
また、5歳時には安田記念にも勝利しており、マイルでも頂点に立ちました。
実績があまりに圧倒的すぎるため、ロードカナロアがスプリンター歴代最強というのは、誰も異論のないところでしょう。
マイラーの歴代最強:タイキシャトル or モーリス
古くからのファンからすれば、マイル最強はタイキシャトルでした。
外国産馬だったため、クラシックには出ていませんが、スプリントからマイルでは敵なしの強さを見せていました。
また、フランスのジャック・ル・マロア賞を勝ち、海外G1初勝利を日本競馬にもたらしたのもこの馬です。
一方、モーリスの活躍も見逃せません。
こちらもクラシックには縁がありませんでしたが、名門の堀厩舎に転厩後、才能が開花します。
条件戦とG3を連勝し、安田記念も制覇。
さらに、マイルチャンピオンシップ、香港マイル、チャンピオンズマイルとG1を4連勝と、向かうところ敵なしでした。
その後、2000mに転向し、天皇賞・秋と香港カップを制覇。
日本以上にマイルが強い香港での活躍に、”マイル史上最強説”も流れました。
スプリント寄りマイラーのタイキシャトル、中距離寄りマイラーのモーリス。
なかなか難しいところです。
障害馬の歴代最強:オジュウチョウサン
「平地競走でダメだった馬」というイメージの障害馬。
しかし、この障害界の歴代最強は、異論なくオジュウチョウサンでしょう。
2016年の中山GJの勝利から、障害の重賞を9連勝。
障害G1を9勝するという離れ業を成し遂げ、障害馬としてはぶっちぎり歴代最高の9億4,137万円を稼ぎました。
また、2018年には、平地に再挑戦し、武豊騎手で有馬記念に出走し、話題を呼びました。
障害馬として、ここまでの人気を誇る馬は、この先現れるのでしょうか。
このオジュウチョウサンの記録を破るには、5年以上第一線で走り続けなければなりません。
そういった意味では、このオジュウチョウサンは、高齢馬歴代最強といえるかもしれませんね。
地方競馬所属の歴代最強:フリオーソ
最近は、ノンコノユメのように中央から地方に移籍し、時折交流G1で好走する馬も存在します。
そんな中、地方競馬所属で、バリバリに中央勢と互角に戦っていた馬がフリオーソです。
地方出身としては、オグリキャップやコスモバルクといった例外も存在しますが、フリオーソは、中央のダート馬と互角に戦い続けました。
地方競馬所属で獲得賞金歴代1位となっており、地方競馬の年度代表馬に4回選出されています。
また、地方交流G1の6勝は、地方競馬所属の中では最高の成績。
最近はミックファイアという地方馬も出てきましたが、古馬の中央ダート勢には苦戦。
フリオーソに少しでも近づいてほしいですが、果たして…。
世界の歴代最強:フランケル
これについては様々な異論があるかと存じますが、ここではフランケルとします。
ガリレオ産駒のフランケルの生涯成績は14戦14勝で、G1レース9連勝という記録を残し、2年連続で欧州年度代表馬に選ばれました。
最後まで無敗で引退し、2012年のG1・クイーンアンSの11馬身差の圧勝は、レーディング140ポンドという史上最高の評価を受け、まさに史上最強馬と言える称号を得ました。
ただ、主戦場がマイルだったため、世界の歴代最強馬というよりも、「世界歴代最強マイラー」という呼び方が正しいかもしれません。
競馬ジョッキーが選ぶ歴代最強の馬
ここまでは、数字などのデータに基づいて歴代最強と言われる馬を見てきました。
ここでは、実際に乗る一流ジョッキーは、どの馬を歴代最強と語っているのでしょうか。
武豊:サイレンススズカ
武豊騎手は普段、どの馬が一番強かったかと聞かれても具体的な名前を挙げません。
武豊騎手は、
「ディープが史上最強」
と常々言っていましたが、ディープインパクトですら勝てない馬として名前を挙げたのがサイレンススズカでした。
サイレンススズカの成績は16戦9勝。
G1での勝利は1998年の宝塚記念のみですが、その圧倒的な逃げのスタイルで多くの競馬ファンを魅了しました。
特に有名なのが、1998年の金鯱賞で、スタートから逃げ切り、後続に11馬身差をつける圧巻の走りを見せました。
ただ、天皇賞秋における”沈黙の日曜日”は、あまりにも有名です。
ウマ娘のサイレンススズカのように、「復活してくれればどれだけよかったか…」と思うファンも多数いるでしょう。
福永祐一:シルバーステート
2023年に引退した福永祐一現調教師が最強馬として名前を挙げたのは、意外や意外、1600万下までしか勝てなかったシルバーステートです。
ディープインパクト産駒のシルバーステートは、成績は5戦4勝。
福永調教師は、シルバーステートのデビュー前から、
「日本ダービーが狙える」
と期待していたそう。
500万下まで勝ち、怪我で離脱し、その後1000万下、1600万下を逃げて連勝。
そのすべてのレースでムチを一度も使わずに勝利しました。
残念ながら屈腱炎のため引退。
非常に脚元の弱い馬でした。
しかし、重賞未勝利種牡馬としては異例の人気で、エエヤンや、セイウンハーデスなど、重賞馬も複数輩出しています。
そのポテンシャルから、やはりシルバーステートは、ちゃんと走れば強かったのでしょうね。
川田将雅:イクイノックス
川田騎手は、2023年のジャパンカップで、リバティアイランドに騎乗し、イクイノックスを負かしに行ったものの、影も踏めないまま敗れました。
その際、川田騎手は、
「イクイノックスは日本史上でも最強です。ゴールのとき、悔しさはまったく感じませんでした。先ほども言いましたが、リバティはゴール前でふらつくほど全力で走ったのに、そのずっと前で楽々とゴール板を駆け抜ける馬がいました。悔しいどころか、ただただその凄さに圧倒されてしまい、リスペクトの念しかありませんでした」
と、イクイノックスを歴代最強と評しています。
ルメール:アーモンドアイ
現在の日本競馬最強のジョッキーであるルメール騎手は、アーモンドアイの強さを絶賛しています。
ルメール騎手は、2023年の「馬好王国」にて、今まで乗った中で一番強かった馬の1位にアーモンドアイの名を挙げ、
「アーモンドアイは本当に強かったですね。1600mから2400mまでのG1レースを制覇しました。それだけでもすごいことです。右回りや左回り、直線が長いコースや短いコース、どんな条件でも力を発揮するオールマイティな馬でした。とても強い馬でしたので、きっと素晴らしい母馬になるでしょう。彼女の子供に騎乗するのが楽しみです」
と、アーモンドアイの子どもに乗ることを楽しみにしていました。
競馬における歴代最強の馬:まとめ
競馬における歴代最強の馬を、様々な角度から紹介してきました。
今回紹介したランキングが全てではなく、人によってそれぞれの最強馬は異なると思います。
初心者の方も、今回紹介した馬たちの動画を見るなどし、競馬における見地を深めてもらえれば、競馬を更に楽しく見ることができるでしょう。
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